目次(Table of Contents)
1|物流会社とは(定義・役割)
物流会社とは、商品や貨物を「生産地から消費地まで」効率よく届けるための専門企業です。単なる「荷物を運ぶ会社」にとどまらず、保管・梱包・通関・在庫管理・配送計画まで、サプライチェーン全体を支える幅広い機能を担います。
物流(ロジスティクス)とは、英語の”logistics”に由来する概念で、もともとは軍事用語として「兵站(補給・輸送)」を意味していました。現代のビジネスにおいては、原材料の調達から最終消費者への納品までの一連の流れ全体を指します。
物流会社の主な役割は次のとおりです。
輸送:トラック・船・飛行機・鉄道などを使って貨物を目的地まで届ける 保管:倉庫での在庫管理・ピッキング・梱包など 通関:輸出入に必要な税関申告・手続きの代行 フォワーディング:複数の輸送手段を組み合わせて最適なルートを設計する 情報管理:貨物追跡・在庫データ管理・配送状況のリアルタイム共有
近年はEC(電子商取引)の急成長やグローバルサプライチェーンの複雑化を背景に、物流会社の役割はますます重要になっています。特に2026年現在、「物流の2024年問題」を契機としたドライバー不足・コスト上昇への対応が業界全体の課題となっており、テクノロジーを活用した物流DX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでいます。
物流の基本を理解するためには、物流とは何かをわかりやすく解説した記事も参考になります。
2|物流会社の種類(国内・国際・総合・専門)
物流会社は扱うサービス範囲や得意領域によって大きく4種類に分類されます。自社のニーズに合った種類を選ぶことが、コスト削減と品質向上の第一歩です。
国内物流会社
日本国内の輸送・保管・配送に特化した企業です。宅配便・路線便・チャーター便などを提供し、個人向けから法人向けまで幅広く対応します。ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などが代表例です。ECの拡大に伴い、ラストワンマイル配送(最終拠点から消費者宅への配送)への対応力が問われています。
国際物流会社(フォワーダー)
海外との貨物輸送を専門とする企業で、「フォワーダー(貨物利用運送事業者)」とも呼ばれます。航空貨物・海上貨物・国際宅配便の手配から、輸出入通関・インランドトランスポーテーション(内陸輸送)まで一括して対応します。製造業・商社・越境ECを手がける企業にとって欠かせないパートナーです。
総合物流会社
国内・国際を問わず、輸送・保管・通関・流通加工など物流に関わるあらゆる機能をワンストップで提供する大手企業です。日本通運・ヤマトホールディングス・SGホールディングスなどが該当します。規模が大きいため安定性は高い一方、中小企業や個別ニーズへの柔軟な対応は限られることもあります。
専門物流会社
特定の貨物・業界・輸送モードに特化した企業です。冷凍冷蔵食品専門の低温物流会社、医薬品専門の医療物流会社、危険物専門の会社など多岐にわたります。特殊な要件がある荷主にとっては、専門特化型の方が品質・コストともに優れた選択肢になることがあります。
3|日本の主要物流会社一覧
以下は、日本国内外で事業を展開する代表的な物流会社の一覧です(2026年時点)。
会社名 | 主な事業領域 | 強み ヤマトホールディングス | 国内宅配・国際物流・EC物流 | 国内最大の宅配ネットワーク SGホールディングス(佐川急便) | 国内宅配・企業間物流 | 法人向け大口輸送 日本通運(NX) | 国内・国際総合物流 | 引越・重量物・国際フォワーディング 近鉄エクスプレス(KWE) | 国際航空・海上物流 | アジアネットワーク 郵船ロジスティクス | 国際海上・航空・サプライチェーン管理 | グローバル拠点網 日立物流(ロジスティード) | 3PL・医薬品・自動車物流 | 高付加価値3PLサービス 阪急阪神エクスプレス | 国際フォワーディング | アパレル・ファッション物流 福山通運 | 国内路線貨物 | 中・四国エリア強み 西濃運輸(SEINO) | 国内路線貨物・国際物流 | BtoB大口輸送 UFI Shipping | 国際海上輸送・通関・倉庫 | 日系NVOCC・LCL対応・米国向け
この一覧はあくまで代表例であり、各社のサービス内容・対応エリア・料金体系は個別に異なります。利用目的に応じた詳細の確認が重要です。
日本の物流会社について具体的に知りたい方は、規模別・得意分野別にまとめた一覧記事も参考になります。
4|物流会社ランキング2026(TOP5の概要)
物流会社のランキングは、売上高・取扱量・国際ネットワーク規模など評価軸によって異なります。ここでは総合的な規模・実績を基に、日本を代表する5社の概要をご紹介します。
第1位:ヤマトホールディングス
宅配便の「クロネコヤマト」ブランドで知られる日本最大の物流グループ。国内宅配シェアは約45%を誇り、2025年現在は国際物流・EC物流・法人向け3PLへの事業拡大を積極的に推進しています。テクノロジー投資にも積極的で、AI・ロボットを活用した自動仕分けシステムの導入が進んでいます。
第2位:SGホールディングス(佐川急便)
BtoB(企業間)輸送を得意とする大手物流グループ。翌日配達の確実性と法人向け大口対応に定評があります。傘下のSGムービング(引越事業)や、ITシステム子会社を活用した物流DXにも力を入れています。
第3位:日本通運(NXグループ)
国内外を問わず幅広いサービスを展開する総合物流の老舗。引越・重量物輸送・国際フォワーディングまで対応し、グローバルに40カ国以上に拠点を持ちます。2021年に「NXグループ」へ再編し、ブランド強化と海外展開加速を図っています。
第4位:近鉄エクスプレス(KWE)
国際航空・海上貨物のフォワーディングを主軸とする専門系大手。アジア太平洋地域での強固なネットワークを持ち、特に中国・東南アジア向け輸出入に強みがあります。自動車・ハイテク・ファッション業界の顧客基盤が厚いことも特徴です。
第5位:郵船ロジスティクス
日本郵船グループの国際物流部門。海上・航空・陸上輸送をシームレスにつなぐサプライチェーン管理が強みで、製造業・流通業の大手企業をメインクライアントとします。持続可能な物流(グリーンロジスティクス)への取り組みにも積極的で、CO2排出削減を重視する荷主からの評価が高まっています。
5|大手物流会社の特徴
大手物流会社を選ぶ主なメリットは、安定した輸送品質・広範なネットワーク・充実したシステムインフラです。しかしその一方で、いくつかの注意点もあります。
大手物流会社の強みとしては、全国・全世界をカバーする輸送ネットワーク、貨物追跡・在庫管理などの高度なITシステム、緊急時のバックアップ体制・代替ルートの確保、財務安定性による長期的な取引継続性などが挙げられます。
一方で、大企業ゆえの硬直したサービスメニュー(個別カスタマイズが難しい)、中小荷主への対応が後回しになりがちな点、料金交渉の余地が小さいケースがある点には注意が必要です。
特に国際物流においては、大手の「グローバルネットワーク」と中堅・専門フォワーダーの「個別対応力・コスト競争力」を比較したうえで選択することが重要です。大手ブランドに頼るだけでなく、荷主のニーズ(スピード・コスト・特殊対応・コミュニケーション品質)に合った会社を選ぶことが長期的なコスト削減と品質向上につながります。
6|物流会社の選び方(チェックリスト形式)
物流会社を選ぶ際に確認すべきポイントを、チェックリスト形式でまとめました。特に初めて国際物流会社を利用する企業にとって、参考にしていただける内容です。
【基本条件の確認】 □ 自社の輸送品目・仕向け地に対応しているか □ 必要なライセンス(NVOCC登録・通関業者資格など)を持っているか □ 取引実績・設立年数など信頼性の裏付けはあるか □ 自社規模(取扱量)に対して適切な会社規模か
【サービス内容の確認】 □ 必要な輸送モード(海上・航空・陸上)をカバーしているか □ 通関代行・倉庫保管・ラベリングなど付帯サービスはあるか □ LCL(混載)・FCL(コンテナ貸切)両方に対応しているか □ 輸入・輸出ともに対応可能か
【コスト・料金の確認】 □ 見積もりの内訳が明確で隠れコストがないか □ 燃油サーチャージ・港湾費用など付帯費用の説明はあるか □ 長期取引による料金優遇・ボリュームディスカウントはあるか
【コミュニケーション・サポートの確認】 □ 日本語での対応が可能か(特に外資系フォワーダーの場合) □ 担当者が明確でレスポンスは迅速か □ 緊急時・トラブル時のエスカレーション体制はあるか □ 貨物追跡システムはリアルタイムで確認可能か
【実績・信頼性の確認】 □ 同業種・同規模の取引実績があるか □ 顧客レビュー・口コミ情報を確認できるか □ コンプライアンス(輸出規制・AEO認定など)への対応はあるか
これらの項目を事前に整理したうえで複数社に見積もりを依頼し、比較検討することを強くお勧めします。
7|国際物流・海上輸送に強い会社の見つけ方
国際物流、特に海上輸送(Ocean Freight)に強い会社を選ぶには、一般的な物流会社選びとは異なる視点が必要です。
まず確認すべきは、NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier)としての登録の有無です。NVOCCとは、自社で船を持たずに海運スペースを仕入れ、荷主に販売する貨物利用運送事業者のことです。NVOCCとして連邦海事委員会(FMC)に登録されているかどうかは、特に米国向け輸出において信頼性の重要な指標となります。
次に、LCL(Less than Container Load:混載)サービスの対応力を確認しましょう。LCLとは、複数の荷主の貨物をひとつのコンテナにまとめて輸送する方式で、少量貨物をコストを抑えて送りたい企業に最適です。LCL対応の拠点数・混載便の頻度・目的地の選択肢が豊富な会社は、海上輸送に強い証拠です。
さらに以下の点も確認することをお勧めします。
FCL(フルコンテナ)とLCLの両方を自社でハンドリングできるか 主要貿易港(東京・横浜・名古屋・大阪・神戸など)との連携はあるか デマレージ(滞留料)・ディテンション(延滞料)リスクへの対応力はあるか インランドトランスポーテーション(港から倉庫・工場までの内陸輸送)まで対応しているか 通関(Customs Clearance)を自社で行っているか、外注しているか
海上輸送は航空輸送と比べてリードタイムが長く、書類や手続きも複雑です。経験豊富な担当者が丁寧にサポートしてくれる会社を選ぶことが、初めての海外輸送でも安心して取り組むための鍵です。
8|UFI Shippingの紹介(日本の国際物流専門会社として)
UFI Shippingは、日本向け・日本発の国際物流を専門とする独立系フォワーダー・NVOCCです。大手の画一的なサービスでは対応しきれない、中小企業・越境EC事業者・製造業の荷主様に特化した柔軟な物流ソリューションを提供しています。
UFI Shippingの主なサービスは以下のとおりです。
Ocean Freight(海上輸送):FCL・LCL対応の国際海上貨物輸送。主要航路の幅広いキャリアとの連携により、競争力のある運賃と安定したスペース確保を実現します。
Drayage(ドレージ):港湾(コンテナターミナル)からの近距離陸上輸送。コンテナをスムーズに港から倉庫・デポ・顧客先まで届けます。
Inland Transportation(インランドトランスポーテーション):港湾から内陸の最終目的地までの陸上輸送。トラック・鉄道を組み合わせたコスト最適化ルートをご提案します。
Warehousing(倉庫・保管):一時保管・在庫管理・ピッキング・梱包など、輸送前後の倉庫機能を提供。EC事業者向けのフルフィルメント対応も可能です。
Customs Clearance(通関):輸出入通関手続きをワンストップで代行。書類作成・関税分類(HSコード)の確認・税関検査対応まで、スムーズな通関を支援します。
NVOCC / LCL:米国連邦海事委員会(FMC)登録NVOCCとして、少量貨物向けのLCL混載サービスを提供。コンテナ1本分の貨物量がない場合でも、リーズナブルな運賃で国際海上輸送が可能です。
UFI Shippingが選ばれる理由は、日本語・英語による丁寧なサポート、透明性の高い料金体系、そして大手フォワーダーでは対応しにくい柔軟なカスタマイズ対応にあります。「初めて海外に荷物を送る」「今のフォワーダーに不満がある」といったお客様のご相談をいつでもお待ちしております。
詳しいサービス内容・お見積もりはこちらから:https://ufishipping.co
9|よくある質問(FAQ)
Q1. 物流会社と運送会社の違いは何ですか?
運送会社は「輸送(モノを運ぶこと)」を主な事業とする会社です。一方、物流会社は輸送に加えて、保管・通関・流通加工・情報管理など、より広範なサプライチェーン機能を提供する会社を指します。ただし近年は両者の境界があいまいになっており、多くの運送会社が物流サービス全般を提供するようになっています。
Q2. 小さな荷物(少量貨物)を海外に送るには、どの物流会社がいいですか?
少量貨物の国際輸送には、LCL(混載)サービスに対応したフォワーダーが最適です。コンテナ1本を貸し切るFCLと異なり、LCLは複数の荷主の貨物をまとめて輸送するため、コストを大幅に抑えることができます。UFI ShippingはNVOCC登録のLCL専門フォワーダーとして、小口貨物から対応しています。
Q3. 物流会社を利用する際、費用の目安はどのくらいですか?
費用は輸送モード(海上・航空)、距離、貨物の重量・容積、付帯サービスの内容によって大きく異なります。海上輸送(LCL)の場合、一般的には重量・容積のどちらか大きい方(W/M:ウェイトorメジャー)をベースに運賃が計算されます。正確な費用を知るには、複数のフォワーダーに詳細な条件を伝えたうえで見積もりを取ることが最も確実です。
Q4. 通関(税関手続き)は自分でやらなければいけませんか?
通関は専門知識が必要な手続きであり、通常は通関業者またはフォワーダーに代行を依頼します。UFI Shippingのような総合フォワーダーであれば、通関手続きも含めてワンストップで対応しており、荷主様が直接税関対応する必要はありません。
Q5. 物流会社の選定で一番重要なポイントは何ですか?
「料金の安さ」だけでなく、サービスの信頼性・対応スピード・コミュニケーションの質を総合的に評価することが重要です。特に初回取引時は、担当者のレスポンスの速さや書類対応の正確さをチェックしましょう。また、自社の貨物・業界に実績のある会社かどうかも重要な選定基準です。
10|まとめ
物流会社は、現代のビジネスにおいて欠かすことのできないパートナーです。「物流会社」と一口に言っても、国内専門・国際専門・総合・専門特化と種類はさまざまであり、自社のビジネスモデルや貨物特性に合った会社を選ぶことが最も重要なポイントです。
本記事のポイントを整理すると以下のとおりです。
物流会社は輸送だけでなく、保管・通関・情報管理など幅広いサービスを提供する。国際物流にはNVOCC登録・LCL対応など専門知識が必要で、フォワーダー選びが成否のカギを握る。大手物流会社はネットワークと安定性が強みである一方、中小・専門フォワーダーは柔軟性とコスト競争力に優れる。物流会社の選定は「料金」だけでなく、サービス内容・信頼性・コミュニケーション品質を総合的に評価すべきである。UFI Shippingは日本発着の国際海上輸送を専門とするNVOCC・フォワーダーとして、Ocean Freight・LCL・通関・倉庫・インランドトランスポーテーションをワンストップで提供している。



